八綱弁証(虚証・実証・陰証・陽証)
今日は八綱弁証の続きです。
虚証・実証では生気と邪気のバランスを判断します
①虚証・・・こちらは正気が不足している状態です。正気が不足すると
臓腑機能が衰退、低下してしまいます。
虚証のタイプは全部で4つありますよ!
一つずつみていきましょう!
★気虚証
これは臓腑の働きが低下している状態です
気虚体質
顔色が黄・白/自汗・息切れ/声が低い・疲労
などの症状があります。
★陽虚証
こちらは臓腑の働きが衰退
陽虚体質
顔色が蒼白/自汗・息切れ/動悸
体の冷え・疼痛・生理痛などがあります。
因みに自汗とは気温に関係ない昼間の汗のことだそうです。
★血虚証
こちらは血の不足によって臓腑への栄養が足りてない状態。
血虚体質
顔色が蒼白で唇の色が白っぽく、めまい、動悸、不眠
体のしびれ、生理不順などが症状です。
★陰虚証
血の不足・津液の消耗・精の不足
陰虚体質
(これはけっこう具合悪そうな予感・・・)
症状は、午後の発熱、微熱、手のひらや足の裏の熱
盗汗・のどの渇き、痩せる・ほてり・のぼせ・尿が少ない
便秘などです。
午後の発熱とかいうと風邪ひいて治りかけくらいの
体調の悪さのような…( ゚Д゚)
さて、お次は実証です
②実証は臓腑の働きは悪くないんだけど、邪気に侵入されて
正気と邪気のバトルがおこっている状態を実証と言います。
風邪ひきかけで免疫力と戦っているイメージかな?
こちらにも4つのタイプがあるので一つずつみていきます!
★実熱証
邪気の侵入・陽盛体質
症状は、発熱、声が高い、息が荒い、便秘、排尿痛
などがあります。
★実寒証
生ものの食べ過ぎ、冷たいものの飲みすぎ
冷房の効きすぎなどですね。
症状は、悪寒・頭痛・鼻づまり・腹部の突然の冷え・下痢
など。
私の場合は夏によくある症状です
★気滞証
ストレスにより気機の停滞
気滞体質
症状は、ため息・うつ状態・精神的な不安・食欲不振・生理不順などです。
★血瘀証
こちらは、寒邪の侵入や気滞などが原因で血流が停滞する状態です
顔色や爪が黒っぽく、疼痛、生理出血のかたまりなどがあります。
子宮内膜症の私はきっと血瘀タイプなんだと思います。
最後に陰証と陽証について
今まで勉強してきた表証・裏証・寒証・熱証・虚証・実証は
それぞれ陰と陽に分けられています!
◇陰証に属するもの・・・裏証、寒証、虚証
◇陽証に属するもの・・・表証、熱証、実証
なんとなくイメージどおりですね。
正直、全部覚える必要はないと思いますが
自分の体質がどれにあてはまるのかを覚えておくと
体にあった食材選びなんかも上手にできるように
鳴るのだと思います。